リンデ―露社からナフサクラッカー受注―

工業ガス・プラント大手の独リンデ(ミュンヘン)は2日、露持ち株会社TAIF傘下の石油化学大手ニジネカムスクネフチェヒム(NKNK)からナフサクラッカーを1基、受注したと発表した。タタールスタン共和国のニジネカムスクに同プラントを建設する。受注額は明らかにしていない。

ナフサクラッカーはナフサ(粗製ガソリン)を熱分解して化学基礎原料のエチレン、プロピレン、ブタジエンなどを製造する装置。今回受注した装置ではエチレンを年60万トン、その他の化学原料を同60万トン以上、生産できる。2022年に操業を開始する予定。NKNKは将来的にはさらに1基を追加し、生産能力を倍増させる計画だ。

リンデは今回、TAIFとの戦略協業に向けた覚書にも調印した。

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