フォルクスワーゲン―オンデマンド輸送用ソフト開発会社を買収―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は2日、モビリティサービス子会社モイア(Moia)がフィンランドのソフトウエア開発会社スプリット・フィンランドを同日付で買収すると発表した。スプリット・フィンランドは今後、モイアが将来展開するデジタル・オンデマンド旅客輸送サービス向けにソフトを開発する。買収金額は明らかにしていない。

スプリット・フィンランドは2011年、アジェロ(Ajelo)という社名で設立された企業。首都ヘルシンキの交通当局が運営するオンデマンド輸送サービス「Kutsuplus」用のソフトを開発した実績がある。14年に米スプリットに買収され、社名をスプリット・フィンランドへと改めた。

デジタル・オンデマンド輸送は同じ方向に移動したい複数の乗客のニーズを、情報通信技術を活用して1台の小型バスで実現するサービス。各乗客がスマホアプリで入力した出発地・目的地の情報をもとにアルゴリズムで最適のルートを割り出す。

モイアはモビリティサービス市場の今後の拡大をにらんでVWが1月に立ち上げた子会社。約50人の従業員がベルリンとハンブルクの拠点で働いている。

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