電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は6日、産業用IoT(モノのインターネット)分野でITサービス大手の印タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)と提携すると発表した。シーメンスの産業用オープンIoTオペレーションシステム「マインドスフィア」をベースにメーカー、エネルギー事業者、ファシリティマネジメント事業者、医療機関、鉄道事業者に付加サービスを提供していく。
TCSはマインドスフィア用のアプリケーションソフトを開発する。顧客はこれを利用することで、メインテナンスの時期を最適化したり、エネルギー消費量を節約するほか、ビッグデータの解析を通して新たな事業モデルを開発できるようになる。例えば機械メーカーは自社製品を販売するのでなく、特定の時間だけ貸与できるようになる。
タタは装置や設備、プラントをマインドスフィアにつなげるためにシーメンスが開発した産業用ゲートウェイ(プロトコルの異なるネットワークと接続するためのシステム)「マインドコネクト・ナノ」分野の開発でも協力する。