シュターダ―大型買収を視野に―

後発医薬品大手の独シュターダ(バート・フィルベル)が大型買収を検討している。同社は今夏中にも投資会社の傘下に入り潤沢な買収資金を調達できる見通しとなったためだ。マティアス・ヴィーデンフェルス社長が日曜版『ヴェルト』紙に明らかにした。

投資大手ベイン・キャピタルとシンベンからなる企業連合は4月、シュターダの自社売却に向けた入札で落札に成功した。同企業連合は今月8日まで株式公開買い付け(TOB)を実施しシュターダを買収することになっている。75%以上の株式確保をTOBの成立条件としているものの、ヴィーデンフェルス社長は同水準以上の株主がTOBに応じるとの見方を示した。同企業連合による買収手続きが8月末までに完了すると見込んでいる。

シュターダはこれまで巨額買収を実施するだけの資金のゆとりがなかった。ベインとシンベンの買収でそうした状況は終わることから、十億ユーロ規模の買収を行い後発医薬品と一般医薬品分野のブローバルプレーヤーとなる考えだ。すでに買収標的の選定を進めている。

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