米連邦準備制度理事会(FRB)は5月30日、ドイツ銀行に対し制裁金4,100万ドルを科すと発表した。ロシアの富裕層の資金洗浄を同行がほう助していたため。この問題では英米当局との和解で1月に約6億ユーロを支払うことを取り決めており、今回の制裁金支払い命令でコンプライアンス関連の費用は膨らむことになる。
ドイツ銀は2011年から15年にかけて、モスクワ、ロンドン、ニューヨークの拠点を通してロシア富裕層の資金洗浄を手助けしてきた。1月の合意では、英金融監督監視機構(FCA)との間で罰金1億6,300万ポンドを支払うことで合意。ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)との間では民事制裁金4億2,500万ドルの支払いのほか、独立機関による監査を最大2年間受けることを取り決めた。
FRBはドイツ銀に対し、管理体制の改善も命令した。