化学・製薬業界の大卒社員と管理職が加入する組合VAAがアーヘン工科大学と共同で組合員を対象に実施した最新のアンケート調査で、組合員の年間給与の中央値が昨年は12万9,000ユーロに達し、前年を4.0%上回ったことが分かった。アンケート結果を入手した『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
企業業績に大きく左右されるボーナスが8.4%増と大きく伸びた。ボーナスは一昨年も5.3%増加しており、給与はこのところボーナス主導で上昇している。固定給の昨年の上昇率は2.6%だった。
給与の内訳では固定給が全体の81.3%を占め、ボーナスは15.2%だった。残り3.5%は社用車支給など金銭以外の便宜やストックオプションが占める。
給与支給額は一般的にみて企業規模が大きいほど高く、従業員数1万人以上の企業の中央値は1,000人未満の企業を31%上回った。VAAのライナー・ナハトラープ委員長は「規模が大きい企業は支給額全体に占めるボーナスの比率も高い」と語った。