メガソーラー入札で落札価格が低下

独連邦ネットワーク庁は14日、メガソーラーの新規設置を対象に実施した助成金入札の結果を発表した。落札価格の平均は1キロワット時(kWh)当たり5.66セントで、前回2月の同6.58セントを0.9セント下回った。今回の入札では自然環境の影響で農業生産性が低く過疎化が進んでいる「条件不利地域」の耕地・草地で計画するメガソーラー・プロジェクトが多数、応札。競争が活性化し落札価格が低下した。

落札価格の最高額は1kWh当たり5.9セントで、前回入札の落札最低価格(6.0セント)を下回った。入札規模200メガワット(MW)に対し応札は3倍強の646MWに達し、応札件数も前回(76件)を75%上回る133件に上った。落札件数は32件で、落札規模は201MWだった。

条件不利地域の耕地・草地のメガソーラー・プロジェクトが入札に参加できるのは、各州政府が政令でそれを認めている場合に限られる(再生可能エネルギー法=EEG=37c条の規定)。ドイツでは16州のうち山岳地域が多いバイエルンとバーデン・ヴュルテンベルクの2州でそうした政令が施行されており、今回の入札では条件不利地域の耕地・草地メガソーラー・プロジェクトが計52件応札。そのうちの19件が落札した。同落札規模は124MWで全体(201MW)の約62%を占めた。

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