自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は27日、半導体大手の米エヌビディアと戦略協業すると発表した。機械が物事を理解するための学習方法である深層学習分野のコンピテンスを強化する。
両社は深層学習をVWの事業プロセスとモビリティーサービスにどんな形で投入できるかをVWグループの人工知能・データ分析センターであるデータ・ラボ(Data Lab)で検証し、例えば都市交通を最適化するための新しい手法を開発する。
データ・ラボでは自動車分野の機械学習・深層学習アプリケーションを開発する世界のスタートアップ企業を技術・資金面で支援するプログラムを実施することも計画している。VWはその第一弾としてスタートアップ5社を選別し、エヌビディアと共同で今秋から支援を行う。
両社はこのほか、IT、数学、自然科学分野のトップクラスの学生向けイベント(サマーオブコード・キャンプ)を共同開催することも取り決めた。第1回目の今年は深層学習の手法を開発してロボット環境に投入する機会を与える計画だ。