スイス重電大手のABB(チューリヒ)は3日、ドイツの通信機器メーカー、キーマイル(Keymile)からミッションクリティカルシステム向け通信ネットワーク部門を買収すると発表した。通信ソリューション事業を強化する狙い。第3四半期(7~9月)中の買収手続き完了を見込む。取引金額は明らかにしていない。
キーマイルはドイツ、スイス、オーストリアの3社が合併して2002年に設立した企業で、ブロードバンド通信ソリューション事業も手がける。従業員数は350人。
ミッションクリティカルシステムは、障害の発生により稼働が停止すると社会的な影響が大きい、交通機関や金融機関などの基幹システムを指す。キーマイルの当該部門は送電網、鉄道、ガス・石油パイプライン会社や官庁を顧客に持ち、雇用規模は120人に上る。