ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した5月の鉱工業生産指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.2%増(暫定値)となり、5カ月連続で拡大した。製造業の幅広い分野で拡大基調が強まっていることから、同業界の景気は今年、勢いと厚みを増すと経済省はみている。
製造業の生産指数は1.3%増加し、5カ月連続で改善した。投資財が2.6%、消費財が1.4%の幅で拡大。中間財は0.2%減と小幅ながら縮小し、5カ月ぶりに落ち込んだ。
エネルギー業は2.9%増、建設業は1.0%減だった。
製造業の生産高を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、3~5月は前の期の昨年12月~今年2月を2.1%上回った。中間財、投資財、消費財の3分野すべてで増加した。