建機・農機大手の独ワッカーノイソン(ミュンヘン)は6日、農機の販売で米同業ディア・アンド・カンパニー(ジョン・ディア)と戦略提携すると発表した。ジョン・ディアの流通網を活用して自社製品の販売を加速させる考え。独禁当局の承認を得て協業を開始する。
ワッカーノイソンは子会社クラーマー・ヴェルケで全輪駆動ホイールローダーなど農業用の小型資材運搬機械を開発・製造している。ジョン・ディアは同分野の製品を持たないことから、自社の流通網を通してクラーマー製品を売り込んでいく。まずは欧州で同製品を販売。その後は独立国家共同体(CIS)、北アフリカ、中東にも拡大していく。
ジョン・ディアは今回の提携に伴いクレーマーに資本参加する。出資比率は明らかにしていない。