電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は11日、蓄電ソリューションの合弁会社を米電力大手AESと共同で設立すると発表した。今後の市場の拡大を見据えた取り組みで、世界160カ国以上で両社の製品とサービスを提供していく。第4四半期に当局の承認を得たうえで、折半出資の合弁会社フルエンス(Fluence)を米国の首都ワシントンに設立する。
シーメンスとAESはともに蓄電技術の有力企業で、それぞれ「シーストレージ(Siestorage)」、「アドバンション(Advancion)」という名の蓄電プラットフォームを持つ。両社は合弁化により幅広いソリューションを顧客に提供できるようにし、需要を取り込んでいく考えだ。調査会社IHSマークイットによると、送電網に接続した世界の蓄電設備の容量は2016年の3ギガワット(GW)から22年には9倍強の28GWへと拡大する見通し。