BASF―営業益見通し引き上げ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は7月27日の決算発表で2017年12月期の営業利益(EBIT、特別要因を除く)見通しを上方修正した。1-6月期(上半期)の業績が好調だったためで、前期実績(63億900万ユーロ)を「最大10%上回る」としていた従来予測を「少なくとも11%上回る」へと引き上げた。7-12月期(下半期)は上半期に好調だった基礎化学品部門が反動で低迷するほか、石油・米ドル安も足かせとなる見通しで、小幅増益にとどまるとみている。

17年4-6月期(第2四半期)のEBIT(同)は前年同期比32%増の22億5,100万ユーロと大きく伸びた。販売価格の引き上げと販売量の増加が増益の主因。基礎化学品と石油・天然ガス部門が全体をけん引した。その他の部門は減益となった。

売上高は12%増の162億6,400万ユーロ、株主帰属の純利益は37%増の14億9,600万ユーロだった。

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