セコノミー―仏家電販売最大手に24%出資―

流通大手メトロの会社分割で7月12日に設立された独家電販売最大手のセコノミー(旧メディア・ザトゥーン、本社デュッセルドルフ)は26日、フランス同業最大手のフナック・ダルティに資本参加すると発表した。仏市場に参入し、欧州業界最大手としての地位を一段と強化する狙いだ。

フナック・ダルティ株24.33%を大株主から4億5,200万ユーロで譲り受け、筆頭株主となる。当局の審査を経て取得手続が8月末までに完了すると見込んでいる。

フナック・ダルティは家電販売大手フナックとダルティが2016年に合併して誕生した企業で、売上高は74億ユーロ、営業利益(EBITDA)は3億500万ユーロに上る。フランスを含め計10カ国で事業を展開している。

フランスの家電小売市場規模は300億ユーロで、欧州で3番目に大きい。フナック・ダルティのシェアは23%に上る。

メディア・ザトゥーンは仏家電小売市場に1989年に参入したが、事業の拡大が思わしくなかったことから、2010年に撤退。同社にとって欧州市場の大きな白地図となっていた。

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