独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独業界の1-6月期(上半期)の新規受注高は前年同期を8.7%上回った。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が13.6%増と好調で全体をけん引。国内とユーロ圏外もそれぞれ7.8%、7.0%伸びた。
同期の生産高(物価調整値)は3.8%増加。売上高は6.8%増の925億ユーロに拡大した。国外売上高が8.6%増の485億ユーロ、国内は同4.7%増の440億ユーロだった。
6月の新規受注高は前年同月を6.4%上回った。ユーロ圏外が10.4%、ユーロ圏が8.5%の幅で増加。国内も2.6%伸びた。生産高は営業日数が前年同月より2日少なかった影響で2.7%落ち込んだ。
同月の業界売上高は168億ユーロで、5.5%増加した。国内が7.7%増の82億ユーロと好調だったほか、ユーロ圏外も5.9%増の56億ユーロに拡大した。ユーロ圏は横ばいの30億ユーロにとどまった。
7月の工場稼働率は88.6%で、前年同月を2ポイント以上上回った。受注残は2.9カ月から3.0カ月へと拡大した。
7月の業界景況感は好転した。現状判断と今後6カ月の見通しがともに改善。輸出見通しも明るさを増した。