製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は5日、一般医薬品事業を対象に戦略的なオプションを検討していることを明らかにした。同社は製薬分野の経営資源を特許薬に絞り込む方針を打ち出しており、3月にはバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)事業の売却計画を明らかにした。
一般医薬品事業の全面売却や部分売却、合弁会社化を検討している。検討は初期段階にあり、最終決定は行っていない。
同事業は昨年の売上高が8億6,000万ユーロ。利益を確保しているものの、長期的に競争力を維持するためには大規模な投資が必要なことから、今回の検討を開始した。売却益は財務目標の達成に利用する考えだ。