英国のシンクタンクZ/Yenグループが11日発表した最新の世界金融センター指数(GFCI)で独フランクフルトが11位につけ、前回(今春)の23位から大幅に順位を上げた。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて国際的な金融機関がロンドンの業務の一部をフランクフルトに移管する方針を打ち出していることがプラスに働いた格好。金融機関の誘致合戦で競合するルクセンブルクなど他のEU都市も順位を上げたものの、フランクフルトに比べると上昇幅は小さかった。
ランキング1位はこれまで同様ロンドンで、これにニューヨーク、香港、シンガポール、東京が続いた。欧州の都市ではチューリヒ(9位)もトップテンに入っている。
ロンドンからの金融機関の誘致に努めるフランクフルト以外の欧州都市ではルクセンブルクが14位、パリが26位、ダブリンが30位、アムステルダムが33位だった。
保険業が盛んなミュンヘンは50位で、前回の27位から大幅に順位を下げた。(表を参照)