企業景況感2カ月連続で悪化、高水準は維持

Ifo経済研究所が25日発表した9月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は115.2となり、前月を0.7ポイント下回った。同指数の悪化は2カ月連続。現状判断を示す指数が1.1ポイント減の123.6、今後6カ月の見通しを示す期待指数も0.4ポイント減の107.4と、ともに落ちこんだ。ただ、企業景況感指数の水準自体は1991年以降の平均である102.1を大幅に上回っており、Ifoのクレメンス・フュスト所長は、前日の選挙を受けて誕生する新政権は「景気の力強い追い風を受けてスタートを切る」との見方を示した。

景況感を部門別でみると、製造業では現状判断が大きく悪化。期待指数もやや落ち込んだ。生産計画はこれまでに引き続き拡大傾向にある。

卸売業も現状判断と期待指数がともに落ちこんだ。現状判断の下落幅は大きかった。

小売業では両指数が上昇しており、事業者の値上げ意欲が高まっている。景況感は特に衣料品店で良好だ。ディーゼル車の走行制限論議を受け自動車販売店の期待指数は前月に引き続き振るわなかった。

建設業の景況感は3カ月連続で過去最高を更新した。現状判断と期待指数がともに上昇している。

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