自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は20日、米スタートアップ企業ニコラ・モーター・カンパニー(NMC)が進める大型水素燃料電池トラックの開発で協業すると発表した。同トラックは長距離向けで、航続距離が最大1,900メートルと極めて長いほか、馬力(1,000hp以上)も大きいのが特徴。2021年の市場投入を予定している。
ボッシュは電動パワートレイン、燃料電池、制御ソフト・ハードウエア分野で協力する。電動パワートレインはモーターとトランスミッションに、電力を制御する機器であるパワーエレクトロニクスを加えた“オールインワン”型で、同社は今月上旬、開発に成功したことを明らかにしたばかり。大手自動車メーカーのほか、経営資源が限られる小規模メーカーを顧客に想定している。
ボッシュとNMCは同電動パワートレインをNMCが開発する大型燃料電池トラック(クラス8)「ニコラ・ワン」「ニコラ・ツー」向けにカスタマイズする。また、燃料電池スステムを共同開発する。