電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が鉄道事業を仏アルストムと統合する方向で交渉を開始した。ブルームバーグ通信やロイター通信が報じたもので、両社は22日、交渉の事実を追認した。
メディア報道によると、シーメンスはカナダのボンバルティアとの間で、鉄道車両と鉄道設備の合弁会社をそれぞれ設立する方向で交渉を行い、8月にはボンバルディが鉄道車両合弁の過半数資本、シーメンスが鉄道設備合弁の過半数資本を握ることで合意がまとまりかけた。だがその後、両合弁構想への疑念が出ているという。
アルストムとの交渉はこれに対する代案として浮上したもので、シーメンスは鉄道事業をアルストムに譲渡したうえでアルストムの過半数資本を獲得するという。