SAP(ソフト)―顧客ID管理の米ギギャ買収―

ソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)は25日、消費者ID管理・アクセス制御(CIMA)ソフト最大手の米ギギャを買収すると発表した。企業のマーケティングや新製品開発で大きな役割を果たす

CIMA分野で主導権を握り、競合セールスフォースなどに差をつける考えだ。取引金額は公表していないが、メディア報道によると約3億5,000万ドルに上る。独禁審査を経て買収手続きが年内に完了すると見込んでいる。

ギギャのソフトを用いると、パソコンやスマートフォンなど様々なチャンネルを利用する消費者のプロフィールを個人情報保護規制に抵触せずに明確化できる。ことため企業は消費者のニーズを的確につかみ、各人に見合った商品の販売や新製品の開発に活用できる。

ギギャは従業員300人の比較的小規模な企業だが、同社が管理する消費者のIDは13億件に上る。バイエル、ロレアル、KLMなどの大手企業を顧客に持つ。

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