制御システム間のインターフェース開発へ つながる工場の普及に向け工作機械業界が始動

独工作機械工業会(VDW)は18日、業界見本市EMOの会場で記者会見を開き、様々な機械制御システムの間で情報をやり取りできるようにするためにインターフェースの標準開発を開始すると発表した。制御システム間で情報を交換できないと、つながる工場「インダストリー4.0」の普及が大きく妨げられることから、情報をオープンにやり取りできる環境を作り上げる考えだ。同プロジェクトにはすでにVDWのほか、業界大手DMG Mori(森精機子会社)、Emag、グロープ、リープヘル・フェアツァーンテヒニク、ユナイテッド・グリンディング、トルンプが参加している。

VDWは制御システム間の情報交換を可能にするインターフェースがない現状を懸念し、同プロジェクトの立ち上げを今春に決定した。そうしたインターフェースを開発することで、様々なシステムで作成されたデータを標準化されたデータフォーマットに転換し、異なるシステムでも利用できるようにする考えだ。

VDWのハインツユルゲン・プロコープ会長は今回のEMOに出展されている最新の制御システムに言及。「閉鎖的なエコシステムのトレンドが続いている」と批判した。

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