ポルシェ―メディア大手と合弁、スタートアップ支援へ―

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社ポルシェ(シュツットガルト)は20日、独メディア大手アクセル・シュプリンガーと共同でスタートアップ企業支援の合弁会社を設立することで合意したと発表した。デジタル分野で画期的なアイデアを持つ若い企業を多面的に後押ししていく。独禁当局の承認を得て折半出資の新会社を来春、ベルリンに設立する。同合弁には他の企業の出資も受け入れる考えだ。

両社は創業間もない企業や設立準備中の企業を支援対象とするいわゆる「スタートアップ・アクセレーター」を開設する。事業資金提供のほか、事業の成功に必要不可欠なネットワークの仲介や育成プログラムを実施。事業アイデアの具体化を顧客の視点や成功の前提条件を踏まえながらバックアップしていく。

ベルリンはドイツ最大のデジタル起業都市で、新しい技術やサービスを模索する大手企業のスタートアップ支援機関が多い。ポルシェも昨年、自動車のネットワーク化やモビリティのあり方の変化など急速に進むデジタル化の分野で有望な技術を早期に見つけ出すために「デジタルラボ」を開設した。

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