工作機械業界好調、7-9月期受注13%増加

独工作機械工業会(VDW)が16日発表した独業界の7-9月期(第3四半期)の新規受注高は前年同期比13%増と2ケタ台の伸びを記録した。隔年開催の国際工作機械展(EMO)が9月にハノーバーで実施されたことが大きく、国内受注が31%増加して全体をけん引。国外も5%拡大した。

1-9月期の新規受注高は前年同期比で3%増加した。国外が5%増加、国内は2%減だった。

国内受注は低迷が続いていたが、EMOの効果で9月は前年同月比で46%増加。年初以降の低迷がわずか1カ月でほぼ相殺された。

10月の工場稼働率は平均で約92%弱に上った。

VDWは2017年の業界生産成長率が実質3%になるとした従来の予測を据え置いた。ヴィンフリート・シェーファー専務理事は「自動化、デジタル化、あるいは自動車産業におけるバリューチェーンの比重が完成車メーカーからサプライヤーへと移っていることは大きなチャンスだ」との見方を示した。

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