ボッシュ―タイに新工場開設、I4.0対応―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は4日、タイの首都バンコクから東に130キロのヘマラートに新工場を開設したと発表した。同社2カ所目のタイ工場で、燃料噴射弁やノックセンサーを生産する。同国の自動車生産台数は年200万台と多く、需要の拡大も予想されることから、新たな生産拠点を設けた。

同工場はつながる工場「インダストリー4.0(I4.0)」の機能を備えており、様々な情報をリアルタイムで活用できる。雇用規模は300人で、そのうち60人は併設の研究開発センターが占める。2020年までに従業員数を800人へと拡大する予定だ。2015年の着工から今年末までの投資額は8,000万ユーロ。

ボッシュはベトナム南部のドンナイ省にある工場のスマート化と拡張に約6,000万ユーロを投資することも明らかにした。同工場では自動無段変速機用のプッシュベルトを11年から製造している。今年末までの累計の投資額は3億2,000万ユーロに上る。

ボッシュのベトナムでの雇用規模は3,100人強で、そのうち40%以上を研究開発要員が占める。タイの雇用規模は1,350人。

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