ライドシェアなどモビリティソリューションを開発するドイツのスタートアップ企業ドアツードア(Door2Door、ベルリン)が国外市場に進出する見通しだ。共同設立者であるマクシム・ノホロウディ社長などへの取材をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
同社は2カ月前からドイツ西部のデュースブルクで、ライドシェアサービスのパイロットプロジェクトを公共交通会社DVGと共同展開している。乗客はスマホアプリを利用して小型乗り合いバスを呼び寄せ、市内を移動できる。ドアツードアは複数の乗客を最も効率的に輸送するためのルート選定ソフトを提供している。年内にドイツの他の都市でも同様の取り組みを行う予定だ。
来年はさらに国外に進出する予定で、すでにニュージーランド、アルゼンチン、ブラジルの都市およびシンガポール当局と協議を進めている。
米国も有力な進出先候補で、すでにロスアンゼルス、ポートランド、オースティン市が関心を示している。米国市場への進出に向けて米配車サービス大手ウーバーでデータ分析を統括していたケヴィン・ノバク氏を役員として招へいした。