エボニック―アクリル酸合弁を解消―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は4日、アクリル酸の合弁生産会社シュトハース(StoHaas)を解消することで、共同出資者の米ダウ・ケミカルと合意したと発表した。エボニックとダウのそれぞれの戦略目標を追求するには合弁を解消したほうが良いと判断したためで、今年末でシュトハースを清算する。両社はアクリル酸の今後の安定確保に向けて相互供給契約も締結した。

シュトハースは化学メーカーのシュトックハウゼンとローム・ウント・ハースが折半出資で1999年に設立した企業。シュトックハウゼンは現在、エボニックの一部、ローム・ウント・ハースはダウの子会社となっている。

同合弁の解消に伴い、独マールにある工場をエボニック、米ディア・パークにある工場をダウがそれぞれ継続運営する。

アクリル酸はおしめなどに使う高分子吸収剤の原料。

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