リンデ―株主がプラクスエアとの合併承認―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は11月29日、米同業プラクスエアとの合併を株主の92%が承認したことを明らかにした。今後の独禁審査でゴーサインが出れば、合併が実現する。

両社は昨年12月、対等合併合意した。リンデはこれを受けて合併で設立する新会社(新リンデ)の株式に自社株を交換することを株主に8月15日に提案。同意獲得の手続きを開始し、11月24日までに92%の株主が交換に同意した。

90%以上の株主が承認するとスクイーズアウト(強制的な株式の買い上げ)を実施できることから、今後は同手続きを通して残り8%を獲得し、上場を廃止。合併とともに現行リンデを解消する。

リンデとプラクスエアは合併承認の条件として独禁当局から売上高で37億5,000万ドル以上の事業放出を命じられた場合、合併を取り止めることができる。