トゥロ―独市場参入―

個人間(P2P)カーシェアリングの米最大手トゥロは19日、ドイツでサービスを開始した。同社は独自動車大手ダイムラーの出資を受けており、ダイムラーが「クルーブ」ブランドで展開してきた独P2P事業を統合する形で事業を展開。同国市場で最大手となる目標だ。

トゥロは2009年、ボストンでリレー・ライズの社名で設立された新興企業で、現在はサンフランシスコに本社を置く。12年から全米で事業を展開。現在は英国とカナダでも事業を行っている。会員数は500万人強で、20万3,000台の車両の貸し借りを仲介している。

パソコンないしスマホアプリで登録したうえで同サービスを利用する。借り手がいつ、どのくらいの期間、どんな車両を借りたいかを入力すると、希望に見合った車両をプラットフォームが自動的に探し出して仲介。借り手は料金の25%を手数料としてトゥロに支払う。貸出期間中の自動車保険はアリアンツが引き受ける。

ダイムラーは昨年、トゥロが実施した総額9,200万ドルの資金調達にリード投資家として参加した。メディア報道によると、同社の出資額は3,500万ドルに上る。