独国内線市場における航空最大手ルフトハンザグループのシェアが大きく拡大したことが、ドイツ航空宇宙センター(DLR)の分析で分かった。それによるとルフトハンザと格安子会社ユーロウイングスのシェアは昨年の計およそ70%から2018年春夏シーズンには約87%へと上昇。独占的な地位がこれまで以上に強まることになる。
背景には独航空2位エア・ベルリンの消滅がある。同社は昨年8月に経営破たん。これを受けて資産の切り売りが行われ、ルフトハンザはエア・ベルリンの一部機材と子会社ルフトファールトゲゼルシャフト・ワルター(LGW)を取得した。
英イージージェットもベルリン・テーゲル空港の発着権、機材25 機をエア・ベルリンから譲り受けたものの、独国内線の全面稼働は今秋となる見通しのため、18年春夏シーズンはルフトハンザグループのシェアが特に高くなる。