日亜化学工業―オスラムと協力関係拡大、光半導体で―

日亜化学工業は20日、照明大手の独オスラムと光半導体に関する特許の協力関係拡大に向けて交渉を開始すると発表した。両社がこれまでに締結したクロスライセンス契約の効果が出ているためで、協力関係を拡大することで技術的な優位性を保つ考えだ。

日亜とオスラムは2002年と10年に特許のクロスライセンス契約を結び、窒化物半導体、青色・緑色・白色LED、半導体レーザーに関する特許の共有を進めてきた。この関係をさらに深めるために、日亜の小川裕義社長とオスラム子会社オスラムオプトセミコンダクターのアルド・カンパー最高経営責任者(CEO)は独フランクフルトで開催中の見本市「ライト+ビルディング」で今回の発表を行った。

小川社長は「これらの特許により2010年からの8年間で、半導体製造の薄膜結晶成長、LED用蛍光体およびパッケージング等様々な分野の技術が飛躍的に進展した」と述べ、これまでの協力関係の成果を強調した。

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