在ドイツ外国銀行協会(VAB)のシュテファン・ヴィンター会長(UBS)は14日、英国の欧州連合(EU)離脱に伴いドイツに流入する外資系銀行の行員は今後2~3年で3,000~5,000人に上るとの見方を示した。20弱の外銀が1行当たり200~300人の増員を同国で行うとみている。ドイツの銀行についても4ケタ台の行員をドイツに移すとの予想を述べた。
ヴィンター会長はまた、同日成立した第4次メルケル政権に対し、高額給与取得者の解雇保護規制を緩和するとした政権協定を速やかに実現するよう促した。EUに残存する加盟国に英国から行員を移す決定を国際的な銀行が今後数カ月以内に下すことから、急ぐ必要があるとしている。与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)は年収23万4,000ユーロ以上の被用者について解雇保護規制を緩和することを政権協定で取り決めた。