個人消費が23年来の大きな伸びに、17年は3.6%増加

ドイツ連邦統計局が14日発表した2017年の個人消費は前年比3.6%増の1兆7,350億ユーロとなり、23年来の大きな伸びを記録した(グラフ参照)。経済の堅調や雇用の安定、低金利を背景に財布の紐が緩んでいることが背景にある。

伸び率が最も大きかった項目は靴・衣料品で、5.9%増加し25年来の大幅増を記録した。衣料品では増加幅が6.3%に達した。

交通・通信財も5.8%増加した。自動車で8.6%、自動車燃料で7.8%上昇し、全体が強く押し上げられた格好だ。

このほか、宿泊・外食(4.9%増)、食料品(4.8%増)、余暇・娯楽・文化(4.0%増)で平均を上回る伸びを記録。住居・水道光熱費は2.7%増と平均を下回る伸びとなった。

商品の耐久度別区分でみると、伸び率が最も大きかった部門は耐久消費財で5.3%に上った。自動車需要の拡大が最大の押し上げ要因となった。半耐久消費財も衣料品がけん引車となり5.0%増加。非耐久消費財では食料品と自動車燃料の押し上げ効果で4.2%の伸びを記録した。個人消費の52%を占めるサービスは2.9%の増加にとどまった。(表を参照)

上部へスクロール