ドイツ連邦統計局が15日発表した昨年の女性の平均時給は16.59ユーロで、男性(同21ユーロ)を21%下回った。男女の賃金差(ジェンダー・ペイ・ギャップ=GPG)は前年と同水準。中長期のスパンでみると格差は縮小傾向にあり、2015年は22%、12年は23%に上っていた。
GPGを地域別でみると、西部地区(旧西ドイツ)が22%と平均をやや上回ったのに対し、東部地区(旧東ドイツ)は7%にとどまった。
東部地区は09年まで6%にとどまっていたものの、その後は拡大へと転換。14年には9%へと達した。ただ、その後は再び縮小に向かっている。
統計局によると、同賃金差の約4分の3は男性と女性とで(1)就労業界と職業の分布(2)職能資格の分布(3)パートタイム・ミニジョブで働く割合――が異なるという「構造要因」が原因となっている。こうした構造要因を除いた実質の賃金差は14年時点で6%だった(15年以降は現時点でデータなし)。