リンデ―合併に向けスクイーズアウトへ―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は4月25日、米同業プラクスエアとの合併に向けてスクイーズアウトを実施すると発表した。株主の92%がすでに合併に同意していることから、残りの株主が持つリンデ株を法律の規定に基づいて強制的に買い上げる。リンデは上場廃止となる。

両社は2016年12月、対等合併合意した。リンデはこれを受けて昨年8月15日、合併で設立する新会社(新リンデ)の株式に自社株を交換することを株主に提案。期限の11月24日までに92%の株主が交換に同意した。

90%以上の株主が承認するとスクイーズアウトを実施できることから、今後は同手続きを通して残り8%を獲得。リンデの上場を廃止するとともに、新リンデの100%子会社となる中間持株会社(リンデ・インターメディエイト・ホールディング)へと統合。現行リンデを解消する。

リンデとプラクスエアは今年下半期の合併手続き完了を目指している。合併を実現するためには事業の部分売却が必要となることから、現在は当局および売却先候補企業と交渉中だ。新リンデはアイルランドに本社を置くことになっている。

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