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2018/5/9

企業情報

BASF―製紙・水処理薬品事業を米ソレニスと統合―

この記事の要約

化学大手の独BASFは3日、製紙・水処理薬品事業を米特殊化学大手ソレニスと統合すると発表した。事業整理の一環。取引の詳細は公表していない。早ければ年末に統合手続きが完了すると見込んでいる。ソレニスをソレニスの親会社である […]

化学大手の独BASFは3日、製紙・水処理薬品事業を米特殊化学大手ソレニスと統合すると発表した。事業整理の一環。取引の詳細は公表していない。早ければ年末に統合手続きが完了すると見込んでいる。

ソレニスをソレニスの親会社である投資大手クレイトン・デュビリア・アンド・ライス(CD&R)とBASFの合弁会社へと改める。BASFの出資比率は49%。CD&Rは同51%で、経営権を保持する。ソレニスの売上高は8億ユーロ増えて約24億ユーロに拡大し、従業員数も1,300人増の5,000人となる。BASFはソレニスの取締役7人のうち3人を指名する。

BASFによると、同社とソレニスは事業の補完性が高く、顧客企業はこれまでよりも包括的な製品、サービスの供給を受けることができるようになる。BASFは今回の取引で、英ブラッドフォード、グリムズビー、米サフォーク、メキシコのアルタミラ、印アンクルシュワー、豪クウィンアーナにある生産拠点をソレニスに移管する。ルートヴィヒスハーフェン本社工場と南京にある関連の生産施設は手元に残す。紙コーティング剤事業は今回の取引の対象となっていない。