BASF―増益確保、石油・天然ガスと基礎化学品がけん引―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が4日発表した2018年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は前年同期比2%増の25億1,200万ユーロとわずかに拡大した。米ドル安が足かせとなったものの、石油・天然ガスと基礎化学品部門が好調で、全体が押し上げられた格好。純利益は税負担の増加を受けて2%減の16億7,900万ユーロへと落ち込んだ。

売上高は166億4,600万ユーロで、前年同期を1%下回った。為替差損で水準が8%押し下げられたため。販売価格の上昇は5%、販売量の増加も2%、売上水準を押し上げたものの、為替の影響を相殺しきれなかった。

石油・天然ガス部門のEBIT(同)は115%増の3億6,500万ユーロへと大幅に拡大した。販売価格の上昇と販売増が増益の主な要因。基礎化学品部門も同じ理由で18%増の11億3,400万ユーロへと拡大した。農業化学など他の部門は為替差損やコストの増加が響いて減益となった。減益幅は機能性材料が37%、農業化学が21%、高性能製品が9%。

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