キッチンの平均購入価格、昨年は200ユーロ上昇

ドイツでキッチン設備の購入価格が上昇している。低金利や雇用の安定のほか、キッチンがステイタスシンボルとなっていることが背景にあり、昨年の平均購入価格は前年を200ユーロ上回る6,900ユーロへと達した。業界団体AMKが14日の記者会見で明らかにした。

キッチン設備市場規模(小売ベース)は昨年、前年比0.6%増の96億9,100万ユーロに拡大した。販売量は2.4%減の140万5,000件に後退したものの、1世帯当たりの販売額が3.0%増加したことから市場が成長した。

キッチン設備の売上高を価格帯別でみると、1万~2万ユーロの高価格帯が8%増加した。低価格帯は振るわず、5,000~1万ユーロは3%、5,000ユーロ未満は5%、それぞれ落ち込んだ。2ユーロ超も1%減とやや低下している。売上高に占める1万~2万ユーロの割合は前年の34%から37%へと拡大した(グラフ参照)。

昨年販売されたスマート家電に占める大型白物家電の割合(売上ベース)は5%にとどまり、娯楽家電の60%を大幅に下回った。AMKは、スマートホームは娯楽家電でごく普通の機能になったと指摘。今後は白物家電でも幅広く使われるようになるとの見方を示した。スマート家電製品の昨年の部門別売上成長率をみると、大型白物家電は81%、小型白物家電は34%とともに高く、販売は急速に伸びている。

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