4月は灯油が8%上昇、ガソリンは-0.2%に

ドイツ連邦統計局は16日、4月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.6%、前月比が0.0%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比1.3%増で、エネルギーを除いたインフレ率は1.6%だった。

エネルギーでは暖房用灯油が8.0%増と大きく上昇した。自動車燃料では軽油が3.2%増となったのに対し、ハイオクガソリンは0.2%減とやや落ち込んだ。電力は1.6%増、ガスは1.3%減だった。

食料品は3.4%増となり、上げ幅は前月の同2.9%から拡大した。バターが30.2%増と高騰したことから食用油脂が15.4%上昇。乳製品・卵(8.9%増)、果物(8.6%増)も上げ幅が大きかった。野菜は比較対象である2017年4月の価格が南欧の作柄不良で高騰していた反動で5.4%落ち込んだ。

エネルギー、食料品以外の物品では新聞・雑誌(+4.8%)、ビール(+4.7%)で大きく上昇。娯楽家電は3.8%、情報機器は3.0%下落した。

サービスは1.5%上昇した。上昇率が大きかったのは自動車整備・修理(3.2%)、教育(3.0%)。パック旅行は1.1%、電気通信は0.7%落ち込んだ。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.4%、前月比が-0.1%で、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

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