化学大手の独ランクセス(ケルン)は17日、ブラジルのポルト・フェリース工場内にプレポリマーの新生産施設を建設すると発表した。プレポリマーの南米生産能力を拡大する考え。投資額は百万ユーロのケタ台。来年下半期の操業開始を予定している。同生産施設の開設に伴い約200キロ離れたリオ・クラロ工場での生産を停止する。
プレポリマーはモノマーの重合または縮合反応を適当なところで止めた中間生成物で、ポリマーになる前の物質。硬化剤などを使用することにより重合や架橋反応を容易に起こせることから、接着剤の成分などに利用される。