建設業界が売上見通し引き上げ、今年6%増に

独建設業全国連盟(HDB)は16日、独業界の今年の売上成長率見通しを上方修正した。業界の景気が好調なためで、従来予測の名目4%から6%へと引き上げた。物価の影響を除いた実質では2%を見込んでいる。来年についても名目6%の高い伸びが続くとの見方を示した。

今年の予想名目成長率を部門別でみると、住宅は3.5%から7%へと大きく引き上げた。都市部を中心に住宅不足が解消されないことが背景にある。HDBは需要に見合ったキャパシティを業界が獲得するには時間が必要だとして、住宅不足は今後も続くとの予想を示した。

商工業施設部門でも4%から5%へと上方修正した。同連盟はけん引車として◇製造業の活発な投資◇オフィス需要の拡大◇ブロードバンド通信網の敷設ニーズの高まり◇ドイツ鉄道(DB)の積極的な投資――を挙げた。

公共建設部門については4%から6%へと引き上げた。国の交通インフラ投資拡大が最大のプラス要因だ。同投資額は昨年の134億ユーロから今年は142億ユーロへと増えることになっている。

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