炭素製品大手の独SGL(ヴィースバーデン)は11日、リチウムイオン電池向け人造黒鉛負極材の生産能力を大幅に引き上げていることを明らかにした。電動車向けリチウムイオン電池の需要が急速に拡大していることに対応する狙い。生産能力の引き上げにより将来の需要拡大にも対応できるようにする考えだ。
米ノースカロライナ州モーガントンとポーランドのラチブシュ、ノビ・ソンチにある工場の生産能力を拡大する。同拡大作業は2019年に完了する予定。現在と将来の生産能力は明らかにしていない。
同社はこのほか、独南部のマイティンゲンにある研究開発拠点を拡充し、個々の顧客のニーズに見合った負極材の開発能力を強化する。
SGLは日立化成と協力関係にあり、リチウムイオン電池用負極材を約20年前から供給している。