ステンレス鋼カルテルで独当局が制裁金命令

ドイツ連邦カルテル庁は12日、ステンレス鋼メーカーや販売会社が違法な価格協定と情報交換を行っていたとして、調査の終了した計6社と業界団体および関係者10人に総額2億500万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。制裁金支払いを命じられたのはアルセロールミタル・コマーシャル・ロング・ドイチュラント、デレンベルク・エーデルシュタール、キント&Co.、ザールシュタール、シュミット・ウント・クレメンス、ツァップ・プレシジョン・メタルズの6社と業界団体エーデルシュタール協会など。

カルテルに関与していたのは計11社と業界2団体、およびこれら企業・団体の社員・職員。少なくとも2004年から同庁が立ち入り調査を実施した15年11月までの間、違法行為を繰り返していた。

カルテルは墺鉄鋼大手フェストアルピーネの通報で発覚した。同社は最初に通報し、調査に協力したことから制裁金を全額免除された。また、アルセロールミタルとキント&Co.、ザールシュタール、ツァップの4社は調査に協力したことから制裁金を減額された。

カルテル庁は今回の制裁対象となっていない企業など(4社と業界1団体)に対しては現在も調査を行っている。

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