テスラ―独にEV・電池工場建設も―

電気自動車(EV)の米テスラが完成車と車載電池をともに生産する工場を、ドイツに建設することを検討している。米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が報じたもので、西南ドイツのラインラント・ファルツ、ザールラント両州の関係者とすでに協議を行ったという。同社は報道内容へのコメントを控えているものの、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで、ベネルクス諸国に近い独仏国境地域を工場立地として高く評価しており、フランスと国境を接する両州が視野に入っているのは間違いないようだ。

テスラは現在、米カリフォルニア州フリーモントに完成車工場、ネバダ州リノにパナソニックとの合弁電池工場を持ち、車両を輸出している。欧州販売車についてはオランダのティルブルフで生産しているものの、部品を米国から輸出して組み立てるノックダウン方式を採用している。

マスクCEOは2015年9月のティルブルフ工場開所式で、将来欧州に新たな生産拠点を開設する可能性があることを明らかにした。同紙によると、新工場をドイツでなくオランダに開設する可能性もある。