ダイムラー―持ち株会社に―

高級車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は7月26日、同社を持ち株会社化することを取締役会と監査役会で決議したと発表した。すべての事業部門を法的に自立した3つの子会社へと再編。各子会社の経営の自由度を高めることで、市場・顧客ニーズに迅速かつきめ細かく対応できるようにするとともに、外部企業と提携しやすい体制を構築する考えだ。来年5月22日の株主総会で株主の承認を得たうえで、2020年1月1日付で新体制へと移行する。

乗用車とバンの2部門を新子会社メルセデスベンツ、トラックとバス部門を同ダイムラー・トラックへと統合。すでに法的に自立している金融サービス子会社ダイムラー・ファイナンシャル・サービシズは社名をダイムラー・モビリティへと改める。新設3子会社はすべてドイツ法に基づく株式会社(AG)となり、本社を親会社ダイムラーと同じシュツットガルトに置く。

持ち株会社となるダイムラーはコーポレート・ガバナンス、グループ戦略・管理機能、部門横断型のサービスを引き受ける。個々の事業分野を放出する計画はないとしている。組織再編に伴い20年までに1億ユーロのケタ台の後半のコストを計上する。

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