陸上風力発電の新設能力、上期は約30%減少

独風力エネルギー全国連盟(BWE)などが7月26日発表した国内陸上風力発電の上半期(1~6月)の新設容量は前年同期比29%減の1,626メガワット(MW)と大きく落ち込んだ。再生可能エネルギー由来の電力を固定価格で買い取る制度が昨年1月から入札制度に改められることを見越して、制度変更前に固定買取の駆け込み申請が増加。これら申請者の多くが17年に発電設備を設置したことから、その反動で今年上期の新設容量が大きく落ち込んだ。

風力タービンの新設台数は37%減の497基で、1基当たりの発電容量は13%増の3,272キロワット(kW)へと拡大した。ローター直径は平均119メートル(前年同期111メートル)、ハブの高さは同137メートル(同127メートル)だった。

新設容量1,626MWのうちリパワリングは296MWを占めた。昨年撤去された風力発電容量(121MW)を除いた純ベースの新設容量は1,505MWで、6月末時点の国内発電容量は5万2,282MWに上った。

BWEは今年の新設発電容量が3,300~3,500MWにとどまり、過去最高となった前年(5,334MW)を大幅に下回ると予想している。

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