生産者物価の上げ幅7月も大きく、横ばいの3%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した7月の生産者物価指数は前年同月比3.0%増となり、上げ幅は前月(3.0%)と同じ高い水準を保った。エネルギーが最大の押し上げ要因で、6.5%上昇。エネルギーを除いたベースでは上昇率が1.9%にとどまった。

エネルギーのなかで上げ幅が最も大きかったのは石油製品で、16.8%に上った。航空機燃料(ケロシン)が48.6%、液化石油ガスが47.7%、灯油が29.9%上昇。軽油とガソリンもそれぞれ15.8%増、10.6%増と2ケタ台の伸びを記録した。

電力も7.4%増と上げ幅が大きかった。電力公社などの配電事業者向けが11.6%上昇。特別契約顧客向けも8.2%高くなった。一般世帯向けは0.2%の上昇にとどまった。

天然ガスは3.2%増で、発電所向けは15.1%、産業向けは5.3%上昇。一般世帯向けは1.7%下落した。

中間財は3.2%の伸びを記録した。金属が6.0%上昇。圧延鋼は上げ幅が9.4%で、鉄筋では同19.8%に上った。化学品は4.8%。と非金属二次原料は11.6%減と大きく下落した。

非耐久消費財は0.4%増と、小幅な伸びにとどまった。食料品が0.1%下落したことが反映された格好。下げ幅は砂糖で24.6%、豚肉で9.7%、コーヒーで3.9%、バターで2.6%に上った。果物・野菜は5.1%高くなった。

耐久消費財は1.6%、投資財は1.3%の上昇だった。

7月の生産者物価指数は前月比では0.2%増となり、5カ月連続で上昇した。部門別の内訳はエネルギーが0.5%増、投資財が0.2%増、耐久消費財と非耐久消費財が0.1%増、中間財が横ばいだった。

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