再生可能エネルギー大手の独イノジー(エッセン)は13日、英国で計画する洋上風力発電プロジェクトを電源開発(Jパワー)、関西電力との合弁事業に切り替えると発表した。提携を通して大型洋上風力発電事業を展開する戦略に基づく措置。日本2社は同プロジェクトへの参加を通してノウハウを吸収し、国内外での事業の活用する考えだ。
イノジーは100%傘下の英トライトンノール洋上風力発電事業会社の株式25%をJパワーが新設した英子会社JPリニューアブル・ヨーロッパ、同16%を関西電力の蘭子会社ケーピック・ネザーランドにそれぞれ譲渡する。イノジーの出資比率は59%に低下する。
トライトンノール洋上風力発電事業会社は北海の英国海域に風力発電パーク(トライトンノール洋上風力発電所)を建設する。出力は約86万キロワット(kW)。三菱重工業とデンマーク企業ヴェスタスの合弁会社であるMHIヴェスタスの風力タービン「V164」90基を設置し、2021年から運転を開始する。投資額は約20億ポンド(約23億ユーロ)。