ミュンヘン再保険―4-6月減益に、災害響く―

保険大手の独ミュンヘン再保険が8日発表した2018年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益は前年同期比13.7%減の9億9,700万ユーロへと落ち込んだ。災害の保険金支払いが膨らんだことで水準が大きく押し下げられた格好。純利益も1.0%減って723億となった。

営業利益を部門別でみると、再保険部門は21.7%減の7億100万ユーロへと後退した。生命・医療保険分野で83.7%の3億2,300万ユーロと大幅増益を確保したものの、損保部門は47.5%減の3億7,800万ユーロと大きく落ち込んだ。大型災害の保険金支払額が前年同期の2億5,300万ユーロから6億500万ユーロへと拡大したことが直撃。特に人災の保険金は1億8,700万ユーロから5億100万ユーロへと大幅に膨らんだ。自然災害の保険金は57.6%増の1億400万ユーロだった。

元受部門エルゴの営業利益は13.8%増の2億9.600万ユーロへと拡大した。独生保・健保事業は減益となったものの、独損保と国際事業が好調で全体が強く押し上げられた。国際事業の同利益は前年同期の500万ユーロから21倍の1億500万ユーロへと拡大した。

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