猛暑の影響でドイツのエアコン需要が急速に伸びている。業界団体FGKによると、一般世帯・小規模企業向けの販売台数(ビル用など業務用を含まない)は例年の15万~16万台から今年は20万台超へと拡大し、過去最高を更新する見通しだ。11日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
独応用エコロジー研究所(フライブルク)によると、同国のエアコン世帯普及率は現在、約3%にとどまる。ただ、「猛暑が到来するたびに購入する消費者が増えている」(ターニャ・ケンクマン研究員)ことから、2030年には同8~13%に拡大する可能性がある。国際エネルギー機関(IEA)の専門家は「ドイツ人の多くは現在、エアコンの効いたオフィスと自動車に慣れているため、自宅でも快適な温度で過ごしたいと思うようになっている」との見方を示した。
ドイツのエアコン価格は持ち運び可能な製品で400ユーロから、設置型で1,700ユーロからとなっている。